虹の端はどこ?

0208
新しいことを始めてみても、まだまだ足りなくて、そんな飢えが私を取り巻く、そして突き動かす。朝、職場に向かって歩いていくあの時のなんでもできそうな感じ。早足になって、景色が輝き出して、スパークする。あの気持ちのまま、くるりと踵を返してカフェに入り、文章を書きたい。何かしたくて動きたくてうずうずしてたまらない気持ち、知りたくて話したくて、新たな何かに出会いたい、心の乾き。1日があっという間に終わる、私はずっと見えない何かを追いかけて走り続ける。なのに、心の餓えとは裏腹に、身体は疲れてしまって眠りを求める。光の方へ、進むしかないのに。

 

0221

雨。しとしとと降る雨が好き。浮かび上がっていた思考が雨によって落ちてきて、沈澱する。暗い部屋の中、それらをかき集めて眺めてみる。さんざん眺めて、まあるく透明になったそれをまた心の中の引き出しにしまう。雨に取り囲まれた部屋の中、水槽みたい。

 

0223
柚子胡椒のサワーにハマっている。お酒は毎日飲むと体に悪いという記事を読んで怖くなったけど、休みの日は、夕方を過ぎて暇になるといそいそとお酒を作ってしまう。まだ外は少し明るくて、大好きな音楽で部屋を満たして、お酒を飲む時間はとても幸福だ。好きなものに囲まれていて、自分の部屋が好きでたまらない。

大切なものを守りたいのだけど、最近どうにも文章が書けない。だから惰性でもこうやって書き出してみた。好きな文章がある。今はインプットの期間なのかも。読めるだけ読もう。本が好きだ。言葉を話すことと、文字をタイプすること、そしてノートに文字を綴ること、似ているけど全く違う。部屋を暗くすると安心するのはなんでなんだろう。

今日は気温がとても低いから一歩も外に出たくなくて、家でずっと本を読んでいた。本の中で5歳児だったベラは10歳程度の脳に成長した。私は一歩も家から出ていない。有限な時間の中で、無限に本を読んでもいい感覚は絶大に幸福だ。いつまででも本を読んでいいなんて、誰にも何も言われないなんて、いつご飯を食べてもいいなんて、ひとりってなんて贅沢なんだろう。読みかけの本が沢山ある。それから空腹。そして、精神が安定していることの幸福ったらない。